ポルシェミュージアム (Porsche Museum)に行ってきた(2019年夏)③
Porsche Museum に行ってきた3回目は、917の50周年記念展『“50 Years of Porsche 917 – Colours of Speed”』と911関連のレーシングマシンを紹介します。
<917シリーズ>
まず出迎えてくれたのは、2018年にレストアが完了した917初期モデルの”917-001”です。実車を見ると、あまりの車高の低さにビックリです。また、初期モデルの特徴となっていたロングテールとサイドエキゾーストが見えます。
ただ、この初期モデルは空力の関係で、ドライビングがとても困難だったと聞いています。
翌1970年型の"917K"は、空力を改善するために全面的にボディ形状を変更し、特にショートテールになったのが特徴です。エキゾーストも後方排気に変わっています。
この変更で、レースにおける戦闘力が高まり、1970年にルマン24時間で優勝したそうです。(赤い917Kがその優勝車です、ガルフカラーの方は映画で有名ですね。)
次は、1970年のルマンで2位となったロングテール仕様(マルティニカラー)の"917LH"(ロングテールが見えないけど・・・)です。
次は空気抵抗低減のため、ワイドボディ、ショートテールとした"917/20"です。ふっくらとした形からピンク・ピッグの愛称が付けられていますね。
妻が色と形を気に入って、写真を撮ってました。また、このカラーリングの911が2018年のルマンに参加していて、ルマンを走ったそのままの姿で展示されていました。
917シリーズはアメリカのCan-Amでも活躍していました。12気筒5Lターボ仕様で1100psを誇る"917/30K"がこれです!カラーリングがアメリカンな感じです。
<911のレーシングマシン>
911のレーシングマシンとして最初にインパクトを受けたのが、"911Carrera RSR Turbo 2.1"です。930型をベースにしたマシンで、1974年からレースに参戦しています。
写真ではこのマシンの大迫力な後ろ姿を見てたことがありましたが、実物の迫力は想像以上です!ノーマルに対して、片側40cm幅が広がっているそうです。大きなターボとインタークーラーも迫力です!
次は"935/78 モビーディック"です。リングノーズ、ロングテールが特徴で、これはルマン24での最高速向上のためです。なんと、出力は950馬力で、最高速は390km/hも可能だったそうです。ラジコンで型は理解していましたが、現物はやはり大迫力!
Porsche Museumは、写真が撮り切れないほどたくさんの展示車があり、定期的に車両入れ替えもするそうです。メルセデスベンツミュージアムと比較すると規模は小さいですが内容が濃く、ポルシェ好きだったら1日では足りません(自分も2日通いました)。
また、今回は夏休み中に行ったので、工場見学(Factory Tours)ができませんでした。次回は訪問時期を考えて、必ず工場見学をしたいです(今は、2020年9月まで休止中のようです)! その時に自分が注文した911の生産に立ち会えると最高ですね!